怪我・障害一覧
オスグッド・シュラッター病
オスグッド・シュラッター病は、小学生高学年から中学生といった成長期に起こるスポーツ障害の1つで、脛骨(膝下のスネの骨)が膝蓋靭帯(お皿の下の靭帯)に引っ張られて炎症や剥離骨折を起こした状態です。
一般整形外科の診断では成長痛と言われることもあるようですが、単なる成長痛ではなく「スポーツ障害」の一つですので放置してもなかなか治癒しない事も多くあり、注意が必要です。
サッカー選手に多く、ボールを蹴る利き足より軸足側に多いのが特徴です。
走る量の多い野球やジャンプの多いバスケットボールやバレーボール選手にも多く発症します。
【主な症状】
膝のお皿の下の痛み
走ったりジャンプ動作、スクワットなどで痛む
しゃがむと痛い
重症化すると曲げるだけでも痛む
圧痛が強く、酷い場合は骨が隆起してくる
【主な原因】
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性低下
大腿筋膜張筋(股関節から太ももの外側の筋肉)の柔軟性低下
姿勢不良(後方重心)
【リハビリ、コンディショニング】
上記筋群の柔軟性向上(ストレッチ、マッサージ)
重心位置改善
立ち方や姿勢、ランニングフォームなど動作改善
超音波治療(低出力超音波は非常に効果的です。当院にありますのでご相談ください。)
重症化すると競技復帰までにかなりの日数(数ヶ月〜年単位)を要することもありますので、早い段階でのコンディショニングが必要になります。ごく小さな骨折が起こっていることが多いので、成長痛と判断し無理してしまうことは禁物です。
成長期で膝の痛みが気になる、なかなか良くならない選手は、お早めにご相談ください。
youtubeでもオスグッド・シュラッター病について解説しました!
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