テニスの動作の特徴
テニスに必要な「素早く動き、安定して打つ」ための身体機能を追求します。爆発的な一歩目と切り返し
相手のショットに素早く反応するためには、構えた状態から一歩目を速く踏み出す能力が必要です。前後左右へのダッシュや急停止、方向転換を繰り返すため、股関節・膝・足首を連動させて身体をコントロールする力が求められます。
オープンスタンスでもブレない下半身
テニスでは、十分に踏み込む時間がない状況や、走らされた状態からボールを打つ場面が多くあります。片脚や不安定な姿勢でも身体の軸を保ち、スイングの力をボールへ伝えるためには、臀部を中心とした下半身の筋力と体幹の安定性が重要です。
ショットを生み出す全身連動
強いストロークやサーブは、腕の力だけで生み出すものではありません。地面を押して得られた力を、脚、股関節、体幹、肩甲骨、腕、ラケットへと順番に伝えることで、身体への負担を抑えながらボールスピードを高めることができます。
繰り返し動き続ける持久力
テニスでは、ポイント中の激しい動きだけでなく、試合を通して動きの質を維持することが求められます。疲労によって姿勢やフットワークが崩れると、ショットの精度が落ちるだけでなく、肩・肘・腰・膝への負担も増加します。
パフォーマンスアップへの取り組み
「速く動く」「強く打つ」「最後まで動きの質を落とさない」ためのトレーニングを行います。一歩目を速くするフットワーク強化
スプリットステップからの反応や、前後左右への踏み出し、ストップ、切り返しをトレーニングします。単に足を速く動かすだけでなく、相手のショットに対して素早く重心を移動させ、次のプレーへスムーズにつなげられる身体の使い方を身につけます。
ストロークの威力を高める回旋力
股関節と胸郭の回旋をスムーズにし、下半身で生み出した力をラケットへ伝えられる身体を作ります。腕だけでラケットを振る状態を改善することで、ショットの威力向上だけでなく、肩や肘への負担軽減にもつながります。
サーブの球速と安定性を高める全身連動
サーブでは、脚の曲げ伸ばし、体幹の回旋、胸郭の伸展、肩甲骨の動きが連続して起こります。股関節や胸郭の柔軟性、肩甲骨周囲の安定性を高め、全身をムチのように連動させることで、肩だけに頼らない力強いサーブを目指します。
打球時の姿勢を安定させる体幹強化
走らされた状態や片脚での打球、身体の近くにボールが来た場面でも、体幹が安定していればスイングの軌道を保ちやすくなります。さまざまな姿勢や動きの中で体幹をコントロールし、ショットの再現性を高めます。
疲れても崩れない身体作り
試合後半でもフットワークやスイングの質を維持できるように、下半身と体幹を中心とした筋力・持久力を強化します。選手の体力や競技レベルに合わせて、ウエイトトレーニング、ジャンプ、メディシンボール、アジリティトレーニングなどを組み合わせます。
テニスで多いケガ・障害
テニスでは、繰り返されるスイング動作や急激な切り返しによって、上半身・下半身のさまざまな部位に負担がかかります。・テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
バックハンドやボレーなどの繰り返しによって、肘の外側に痛みが生じる障害です。
前腕だけに負担が集中するスイングや、肩甲骨・体幹をうまく使えていないことが症状に関係する場合があります。
・肩関節障害
サーブやスマッシュの繰り返しによって、肩の前方や上方に痛みが生じることがあります。
肩関節だけでなく、肩甲骨や胸郭、股関節の可動性を確認し、全身の連動性を改善することが重要です。
・腰痛・腰椎分離症
サーブやストロークでは、腰を反らす・ひねる動作が繰り返されます。
特に成長期の選手では、腰椎分離症が起こることもあるため、股関節や胸郭の柔軟性、体幹機能、フォームを総合的に確認する必要があります。
・膝蓋腱炎・膝の痛み
サーブ時の踏み込みや、ストップ、切り返しの繰り返しによって、膝周囲に負担がかかります。
股関節の使い方や下半身の筋力、着地・減速動作を改善することが予防につながります。
・足関節捻挫
左右への切り返しや、ボールを追いながらの急停止によって足首をひねることがあります。
足首の可動域や安定性だけでなく、片脚で身体を支える能力や切り返し動作を改善し、再発を予防します。
・股関節痛・グロインペイン
オープンスタンスでの打球や左右への大きな踏み込みによって、股関節や鼠径部に繰り返し負担がかかります。
股関節の可動域不足や臀部・体幹の機能低下がある場合は、患部だけでなく全身の動きを見直します。
プラストレーナーズでの取り組み
テニスは左右非対称なスイングを繰り返すため、身体の柔軟性や筋力に左右差が生じやすいスポーツです。プラストレーナーズでは、痛みがある部分だけを見るのではなく、股関節、胸郭、肩甲骨、体幹、足部などを総合的に評価し、なぜ負担が集中しているのかを確認します。
1.身体機能と左右差のチェック
股関節や肩関節、胸郭の可動域、体幹の安定性、片脚でのバランス、下半身の筋力などを確認します。プレースタイルや得意なショットも考慮しながら、パフォーマンスを妨げている身体的な課題を明確にします。
2.ショットにつながる全身連動の改善
メディシンボールやケーブル、レッドコードなどを使用し、下半身から体幹、上半身へ力を伝える動きをトレーニングします。単に筋力を高めるだけでなく、実際のストロークやサーブにつながるタイミングと身体の使い方を身につけます。
3.フットワークと減速動作の強化
一歩目の加速、切り返し、ストップ、片脚での安定性を段階的にトレーニングします。速く動くだけでなく、正しい位置で止まり、安定した姿勢でショットを打てる状態を目指します。
4.肩・肘・腰への負担を減らすコンディショニング
肩甲骨、胸郭、股関節などの柔軟性を整え、身体の一部分だけに負担が集中しない状態を作ります。練習や試合による張りや痛みがある場合は、ストレッチや手技などのコンディショニングも組み合わせます。
5.競技復帰に向けたテニス特有のリハビリ
ケガからの復帰時には、患部の痛みがなくなるだけでなく、ダッシュ、切り返し、踏み込み、スイングなど、実際のプレーで必要となる動作まで段階的に確認します。コート上で安心して動き、以前と同じ、またはそれ以上のパフォーマンスを発揮できる状態を目指してサポートします。



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