「トミー・ジョン手術」は最近ではテレビやネットでも良く聞くようになったので、聞いたことがある方も多いと思います。
『独立リーグの無名投手がドジャースと契約』
ご存知の方も多いと思いますが、ルートインBCリーグ茨城アストロプラネッツの松田康甫投手が、ドジャースとマイナー契約を結びました。
少し前には中学3年生の投手がマイナー契約(ロイヤルズだっかたな?)を結んだケースもありましたので、それ自体は『すごいな〜』程度の驚きだったのですが、実はこの松田投手・・・
トミー・ジョン手術を受けてリハビリ中とのこと!
手術を受けたのは2021年7月。トミー・ジョン手術は復帰まで1年以上を要する手術ですので、復帰できるのは2022年7月以降。。
さらにこれまでのケースを踏まえると、ベストパフォーマンスを発揮できるようになるのは1年半から2年後と考えられます。
つまり、ドジャースは契約を結んだものの「1年目のシーズンは戦力になる可能性は極めて低い」ということです。
ではなぜ、ドジャースはそんな松田投手を獲得したのでしょうか。
その理由として、まず一つ目は松田投手がモノ凄いポテンシャルを秘めた投手であるということ。
《身長193センチ、体重93キロ、最速155キロ》
これを見れば納得ですね。
そして、もう一つの理由は、トミー・ジョン手術がほぼ100%復帰できる手術であると考えられていることです。
もちろん、絶対なんてことはないのですが、医療技術の進歩とリハビリ理論や技術が進んできたことで復帰できる確率は100%に近いものになっています。
さらに復帰までに1年以上かかることを逆手にとって、リハビリ期間に柔軟性向上や筋力アップに向けた肉体改造トレーニングを積極的に行うことで、復帰後に手術前より球速が上がっているというケースも少なくないのです。
ドジャースの思惑
これらのことを考えるとドジャースは
『いま獲得せずに復帰してからのパフォーマンスを確認してから獲得を検討していてはNPBを含めた多数のチームとの争奪戦になる可能性がある。それなら多少のリスクはあるけれどマイナー契約しておこう。うちにはトミー・ジョン手術のリハビリプログラムもしっかりとあるし時間をかけて育成していこう』
と考えたのだと思います。
松田投手のメリット
こう考えれば、ドジャースがマイナー契約を結んだ理由もよく分かりますね。松田投手にとってもリハビリプログラムがしっかりしている環境でゆっくりと復帰に向けて取り組めるのは、今後の野球人生にとってとても大切な時間になると思います。
もしいまドジャースと契約せずに独立リーグに残り、復帰して結果を残してからチャレンジしようとしたとすると、復帰を焦りアピールのために多少無茶をして投球したりなんてこともあったかも知れません。
トミー・ジョン手術のリスク
トミー・ジョン手術はほぼ100%復帰できると書きましたが、復帰を焦り時期尚早に投球を行なってしまうことが、復帰を妨げる1番のリスクとなります。
もし、トミー・ジョン手術を受けようかなと考えている選手がいる場合は、チーム関係者と十分に相談し、復帰までに余裕を持ったリハビリプログラムを組めるようにして欲しいと思います。
もし予定通りに進まなくても延長できるような余裕が必要です。
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伊藤孝信
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