投球障害肩(野球肩)の病態は様々ですので、今回はそこまで構造的破綻のない機能的障害の投球障害肩という前提で書いていきます。
腱板損傷や肩関節唇損傷も軽度であれば当てはまると思います。
機能的な投球障害肩の場合、問題となるのは「肩甲骨の動きの悪さ」です。
1.胸郭や肩甲骨周囲筋の硬さによって可動域が狭い
2.逆に柔らかすぎて安定性が低い
3.柔らかく動くが上腕骨との協調運動が崩れている
この3パターンが主な原因となっています。
投球障害肩の痛みは肩甲骨と上腕骨で構成される肩関節で生じていますので、いずれにしても肩甲骨の動きを改善し、上腕骨との連動性を高めることが投球障害肩の痛みを改善するポイントとなります。
では、この肩甲骨の動きを改善し上腕骨との連動性を高めることがウエイトトレーニングで可能なのか?を考えると、答えは「可能」だと思います。ですので、『投球障害肩(野球肩)はウエイトトレーニングで治せる』と言えます。
昭和の時代は「走って治せ」と言われたようですが、いまはウエイトで治す時代です。
それは言い過ぎですが、治すためのアプローチとしてウエイトトレーニングは有効だと考えています。もちろん、全種目がそういう効果を望めるわけではありませんので、いくつかおすすめの種目を書いておきます。
ワンハンドロウ
リアレイズ
ショルダープレス
キューバンプレス自重トレですが懸垂や腕立て伏せもオススメです。
上記のウエイトトレよりもいいかもしれません。
どの種目も、正しく行えば肩甲骨の大きな動きが求められ、ウエイトを扱うことで大きな力発揮が必要となり自然と肩甲骨と上腕骨の連動性が高まります。
正しく行なってもトレーニングによって痛みが出る場合は患部の治療を優先しトレーニングは控えるべきですが、投げると痛いけどトレーニングは大丈夫という状態であれば取り組んでいけるといいですね。
プラストレーナーズ
伊藤孝信

