怪我・障害一覧
パフォーマンスを上げるには筋力?柔軟性?
筋力か柔軟性か?パフォーマンスアップの優先順位
スポーツパフォーマンスを向上させるためには、何を優先すべきなのでしょうか?
「筋力トレーニングで力をつけるべきだ」
「いや、まずはストレッチで柔軟性を高めるべきだ」
このような意見はよく聞きますが、私の結論は——「両方が必要」です。
ただし、条件によっては筋力強化を優先した方が、より効果的なケースもあると考えています。
パフォーマンスアップは“ボトルネック”を見つけること
スポーツのパフォーマンス向上を考えるとき、私はよく「ボトルネック理論」を使って考えます。
これは、ある工程において“最も能力の低い要素が全体のパフォーマンスを制限してしまう”という考え方です。
つまり、柔軟性も筋力もバランスよく高めることが理想ですが、まずは今の自分にとって何が“足を引っ張っているか”を正しく見極める必要があるということです。
筋力強化を優先した方がいいケースとは?
特に短期間で結果を出したい場合は、筋力強化の優先度が高くなります。
例えば高校の部活動で、卒業後は競技を続けないという選手。
限られた2〜3年の中で最大限の成果を出したい場合には、筋力強化の方がパフォーマンスアップにつながりやすい可能性があります。
その理由は以下のとおりです:
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柔軟性の向上には時間がかかる
→ ストレッチを毎日継続しても、目に見える効果が出るまでには数週間〜数ヶ月を要します。 -
筋力は比較的早く伸びる
→ 特に神経系の発達による筋出力の向上は、トレーニング開始から2〜3週間で感じられることもあります。 -
筋力のインパクトは即効性がある
→ 特に高校レベルでは、純粋な“力”がパフォーマンスに直結する場面が多くあります。 -
短期的であればリスク管理がシンプル
→ 長期的な故障リスクをあまり考慮しないなら、出力重視でもパフォーマンス向上に集中できます。
柔軟性が必要なケースもある
もちろん、すべての選手に筋力優先が当てはまるわけではありません。
柔軟性の低下が原因でパフォーマンスにブレーキがかかっている選手や、ケガを繰り返している選手であれば、柔軟性改善が最優先です。
大切なのは、自分にとってのボトルネックが何かを見極めて、その課題にフォーカスすること。
長期的には“両方”が必要
競技を長く続けていく場合や、より高いレベルを目指す選手であれば、筋力と柔軟性のどちらか一方では不十分です。
“力”と“しなやかさ”を両立させてこそ、本当の意味でのパフォーマンスアップが可能になります。
まとめ
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短期間で結果を出したいなら「筋力強化」優先も有効
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柔軟性の向上は時間がかかるが、長期的には不可欠
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自分の“ボトルネック”を正しく評価し、戦略的に取り組もう
Strength or Flexibility: Own Your Power!
どちらかに偏るのではなく、目的に応じたベストな選択をしていきましょう。
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