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フィジカル強化は食事から始まる
「デカくなる」身体をつくるための食事とは?
近年、多くの競技でフィジカルの重要性が注目されるようになり、育成年代の選手たちでも「体を大きくしたい」「筋肉をつけたい」というニーズが増えてきました。実際、体重や除脂肪体重の変化をモニタリングし、食事内容まで管理しているチームも少なくありません。
これは非常に良い流れです。
フィジカルの強化は競技パフォーマンスに直結し、特に育成年代での取り組みは、その後の成長にも大きな差を生みます。
ただし、「デカくなる」ための食事の考え方には、いまだに誤解や偏りが多いのも事実です。
「米を食え」は間違っていないけど、それだけでは不十分
特に野球など一部の競技では、いまだに「とにかく米を食え!」という指導が根強く残っています。
もちろん、米=炭水化物は運動時のエネルギー源として重要です。ハードなトレーニングを行う選手にとって、炭水化物の補給は欠かせません。
しかし、“身体を大きくする”という観点では、炭水化物だけでは足りません。
身体をつくるために必要なのは、エネルギーではなく“材料”。つまり、タンパク質です。
タンパク質の必要量は?
タンパク質は、筋肉・臓器・ホルモンなど、体のあらゆる構造をつくる大切な栄養素です。
アスリートに推奨される摂取量は、
体重(kg)×2g/日が目安です。
例えば体重60kgの選手であれば、1日に約120gのタンパク質が必要。
卵1個で約6〜7gのタンパク質なので、単純計算で15〜20個分に相当します。
もちろん、卵だけでなく、肉・魚・大豆製品・乳製品などをバランス良く組み合わせて摂ることが重要です。
食べる“タイミング”も大切
食事内容に加えて、タイミングも非常に重要な要素です。
1日3食は当たり前として、できれば3〜4時間ごとにタンパク質を含む食事や補食を摂るのが理想です。
例えば、
・朝食 → 間食 → 昼食 → 間食(練習前後) → 夕食 → 就寝前の軽食
といったように、“小分けにしてこまめに食べる”ことが、効率よく体を大きくするためのカギとなります。
「米を食え!」は間違いじゃない。でも…
炭水化物(お米)は重要です。
でも、それだけで「デカくなる」わけではありません。
米だけじゃ足りない。ちゃんとタンパク質、摂れてますか?
エネルギー源+材料(炭水化物+タンパク質)を意識した食事が、フィジカル強化の第一歩です。
「食べてるのに身体が大きくならない…」
「どれくらいタンパク質が摂れているか自信がない…」
そんな選手は、一度、食事内容を見直してみてください。
タイミング、量、バランス。意外と“気づいていない落とし穴”があるかもしれません。
食事で身体は変わります。
ぜひ、日々の練習と同じように、“食べ方”もトレーニングの一部として考えてみてください。
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