怪我・障害一覧
肩関節唇損傷でもスポーツは続けられる
「肩関節唇損傷=スポーツ人生の終わり」ではありません
ある中学生のスポーツ選手が肩の痛みを訴え、病院で検査を受けた結果、「肩関節唇損傷」と診断されました。
その選手はかなり落ち込んだ様子で、「ネットで調べたら“治らない”って書いてあって…」と深刻な顔で話してくれました。
確かに「肩関節唇損傷」という言葉はインパクトが強く、不安を感じるのも当然です。
ウィキペディアなどにも「自然には治らない」といった記述があるため、なおさらショックを受けてしまったのでしょう。
でも、ここで伝えておきたいのは、「治らない」=「スポーツができなくなる」ではないということです。
■ 肩関節唇損傷はあってもプレーはできる
肩関節唇とは、肩甲骨のくぼみにある軟骨様の組織で、肩の安定性を高める重要なパーツです。
スポーツ中に肩に強い負荷がかかることで、この組織が損傷することがあります。
確かに、関節唇そのものは血流が乏しく自然に修復されにくい組織です。
ですが、それは「痛みが一生続く」ことや「スポーツをやめるしかない」といった話とはまったく別問題です。
実際には、痛みや不安定感といった症状をリハビリで改善すれば、問題なく競技を続けることが可能です。
関節唇の損傷があっても無症状で高いパフォーマンスを維持している選手は、競技を問わずたくさん存在します。
■ リハビリ次第で多くの選手が復帰できる
関節唇損傷があるからといって、必ず手術が必要なわけではありません。
痛みや不安定感の原因を丁寧に分析し、適切なリハビリを進めれば90%以上の選手がスポーツに復帰できるという報告もあります。
そのためには以下のようなリハビリが欠かせません:
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肩のインナーマッスル強化(棘上筋、肩甲下筋など)
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肩甲骨・胸郭・胸椎の可動域改善
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股関節や体幹の機能改善(フォームや動作の土台づくり)
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再発を防ぐための競技特性に応じた動作の再教育
つまり、患部だけでなく全身の動きや連動性まで整えることが、復帰のカギになります。
■ 電気治療だけでは根本的な解決にならないことも
肩の痛み=肩だけの問題、と捉えてしまうと、電気治療やアイシングなどの処置だけで終わってしまいがちです。
ですが、肩関節唇損傷による痛みや不安定感は、姿勢や身体の使い方、フォームの癖が影響していることも多いため、そういった根本にアプローチできるリハビリが必要です。
■ プラストレーナーズでは競技問わず対応しています
肩関節唇損傷は、野球やバレーボール、体操、水泳など、肩に負担のかかる多くの競技で発生しうる障害です。
私たちプラストレーナーズでは、こうした競技特有の肩のトラブルにも対応した個別のコンディショニングとリハビリメニューを提供しています。
「肩が不安定な感じがする」「投げたり打ったりすると痛い」「関節唇損傷と診断されたけど競技を続けたい」
そんな選手の力になれるよう、丁寧にサポートしています。
不安を抱えながら我慢してプレーを続けるのではなく、正しいリハビリと身体の使い方を学ぶことで、また本来のパフォーマンスを取り戻せます。
ぜひ、お早めにご相談ください。
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