怪我・障害一覧
インピンジメント症候群
インピンジメント症候群とは、腕を高くあげたり肩を動かした際に、肩峰(肩甲骨の一部)と上腕骨がインピンジメント(衝突)する病態と、投球動作などで肩が捻られた際に関節窩(肩甲骨の一部)と上腕骨の間に棘下筋がインピンジメント(挟み込まれる)する病態があります。
いわゆるインピンジメント症候群とは前者を指して肩峰下インピンジメント症候群と呼び、後者は関節内インピンジメント症候群と呼ばれます。
【肩峰下インピンジメント症候群について】
腕をあげる動きにおいて、上腕骨は肩峰の下をスムーズに滑って動くのですが、なんらかの原因により上腕骨が肩峰にぶつかることで痛みを生じます。多くの場合は腱板が挟み込まれる形となり、繰り返すことで腱板損傷を誘発する可能性もあります。
原因として考えられる要因は様々であり、肩甲骨の動きが悪かったり、インナーマッスルの柔軟性が失われていたり、逆にインナーマッスルの筋力低下があったり、姿勢が悪いだけでも肩峰下インピンジメント症候群を引き起こします。
四十肩や五十肩で痛みを感じる原因もこの肩峰下インピンジメントであることが多いです。
【肩峰下インピンジメントの治療】
リハビリとしてはインピンジメントを引き起こしている原因を探り解決していくことが必要になります。原因が様々ですので、リハビリとしてこれが有効という決まったものはありませんが、肩甲骨の動きは非常に重要になります。
【関節内インピンジメント症候群について】
投球動作などで、いわゆるしなりを作る動作(肩関節外転外旋位)で、肩甲上腕関節の運動軸の乱れにより肩甲骨関節窩と上腕骨の間に棘下筋がインピンジメントされ痛みを生じます。このインピンジメントは繰り返されることで棘下筋損傷を引き起こします。
肩甲上腕関節の運動軸の乱れは、肩甲骨の位置異常や動作異常、胸椎や胸郭の柔軟性低下、棘下筋や小円筋などの柔軟性低下、肩甲下筋の機能不全など様々なコンディション不良が原因となります。
また本来であれば多少の運動軸の乱れは許容されますが、投球フォームが負担がかかりやすい形だと、少しコンディションが悪くなっただけで関節内インピンジメント症候群を起こします。
【関節内インピンジメントの治療】
肩峰下インピンジメント症候群と同様に、原因を探り解決していくことが必要になります。
スポーツ選手のケースは、負担の少ない形にフォーム修正を行うことが重要です。
プラストレーナーズでは、スポーツ選手でも一般の方でも回復までしっかりサポート致しますので、お困りの方はお早めにご相談ください。