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肘離断性骨軟骨炎(OCD)

肘離断性骨軟骨炎(OCD)とは野球肘の1つで(テニスや体操競技などで起こることもあります)、肘の外側(上腕骨小頭)の軟骨とその深部にある軟骨下骨に起こる障害です。

 

【症状】

 

主な症状は、肘の曲げ伸ばしなど動かした時の痛みや可動域制限とされていますが、痛みも可動域制限も症状が全くないケースもあり、野球肘検診などメディカルチェックで発覚したり肘の内側の痛みで病院を受診した時に発見されることもあります。

重症化し軟骨が剥がれ落ちるといわゆる「関節ねずみ」と言われる関節内遊離体となりロッキングなどの症状を誘発することもあります。

 

 

【好発年齢】

 

小学生から中学生くらいまでの年齢で発症することが多く、高校生以上で初めて発生することはまずありませんが、過去に発症したOCDが高校生以上になって見つかるという可能性はあります。

この障害は他の野球肘と違い、サッカーやバスケなどあまり肘を使わないスポーツでも発生すると言われています。他のスポーツでは重篤化することなく自然に治癒するようで問題視されていませんが、野球のようにボールを投げる負担が肘にかかると重篤化してしまい、痛みや可動域制限などの症状が現れてきます。

 

 

【治療/コンディショニング】

 

ノースロー、運動禁止などの局所安静低出力超音波療法による軟骨や骨の癒合促進が行われます。

主治医の判断によっては、ギブス固定し、数ヶ月安静という場合もあるようです。 個人的にはプレーを中断して治療に専念というのは好きではありませんが、骨軟骨の障害ですので、安静や場合によっては固定も必要だと思います。

また詳しくは後述しますが、肘以外の患部外のコンディショニングやトレーニング、投球フォームの修正も重要になります。

 

 

 

【手術】

 

最悪の場合(軟骨の傷みが大きい場合や安静治療でも良くならない場合)、手術が行われます。

肘の傷んでいる骨軟骨を取り除き、膝(大腿骨)のほとんど使われていない部位から骨軟骨を採取し移植するという手術(モザイクプラスティ)が一般的です。

また、肘の傷んでいる軟骨にドリルで穴を開け出血させることで骨癒合を促す「ドリリング手術」が行われることもあります。

 

【手術後のリハビリ】

 

手術後2~3週間固定後から可動域訓練が始まります。 手術前の可動域が問題ない場合は比較的回復が早い印象ですが、術前から著明な可動域制限があると、手術後の可動域回復も遅れ、難渋することもありますので、出来るだけ手術は回避するようにコンディショニングしていくことが重要です。

 

 ↓↓↓《重要》↓↓↓ 

 

ここで考えなくていけないのは、肘離断性骨軟骨炎(OCD)の増悪因子が「投球による肘へのストレス」ということです。

ノースローとさせるのもこのストレスを避けるためですが、ノースローだけではスローイングを再開すればまた以前と同じストレスが加わり、再発のリスクが非常に高いままです。

 

肘離断性骨軟骨炎(OCD)を発症する選手は、ほとんどが股関節をはじめとした全身的な柔軟性が欠如しており、この柔軟性の欠如が投球動作においてスムースな動作を阻害し、肘へのストレスを増大させていると考えられます。

よって、ノースロー期間中にいかに股関節や肩甲骨周りなど全身的に柔軟性を改善しておけるかが、競技復帰に向けた大切なポイントとなります。

 

 

仮に手術を受ける場合でも同様で、手術前の身体状態でスローイング再開すればまた肘に負担がかかるのは目に見えており、術後のシャドーピッチングを開始するくらいまでには股関節や肩甲骨周りなど、柔軟性を獲得しておく必要があります。 

 

離断性骨軟骨炎(OCD)の手術は、こぼれ出た水を拭いているにすぎません。こぼれないように水を止めないと、またすぐにこぼれてしまいます。

 

 

【悪化予防・手術回避のために】

 

全身的にしっかりとコンディショニングを行い、肘に負担のかからない投球フォームを習得することが大切です。

また、早期発見が出来れば比較的短期間の安静治療で手術を回避することも可能です。そのために超音波画像診断装置(エコー)を用いた野球肘検診を受診したりして早期発見に努めましょう。

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

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