怪我・障害一覧
前十字靭帯損傷(ACL損傷)
前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい:ACL)とは
膝の関節内にある靭帯で、後十字靭帯とともに膝が正常な動きをするために非常に重要な役割を担っています。
この前十字靭帯は太く強靭であるため日常生活上ではめったに傷めることはありませんが、スポーツ活動で傷めることは少なくなく、特に若年の女性が受傷することが多いようです。
【前十字靭帯損傷の原因】
その受傷原因は様々ですが、最も多いのがジャンプの着地や切り替えし動作など荷重時において「つま先は外向きで膝が内向き」に捻られる動き(ニーイン・トーアウト)によるものです。
またランニングなど一見強く捻られていない時でも体重のかかり方や筋肉の働き方によって受傷することもあります。
【前十字靭帯損傷の素因】
ハムストリングスの筋力不足
殿筋群の筋力低下
股関節外転筋力不足
体幹機能低下
足関節過回内(偏平足)
姿勢不良
これらが前十字靭帯損傷を招く素因として挙げられており、これらの改善が受傷予防やリハビリテーションとなります。
【受傷リスクが高いスポーツ】
バスケットボール
バレーボール
ハンドボール
バドミントン
サッカー
などが挙げられています。
【前十字靭帯損傷後の治療やリハビリ】
スポーツ選手である場合、靭帯の損傷程度、今後の活動レベルなどを考慮して判断されますが、スポーツ活動を継続する場合はほとんどのケースで靭帯再建手術が行われます。それだけ重要な機能を持つ靭帯ということです。
手術後はリハビリが順調に進めば6か月程度で競技復帰が可能となります。近年ではほとんどの選手が競技復帰を果たしており、パフォーマンスも受傷以前のレベルまで戻せています。
手術を行わない場合は、膝周囲の筋力強化、股関節周囲の柔軟性改善と筋力強化、体幹の機能改善、動きの改善などを行い、テーピングで安定性を保ちながらプレーを再開します。
最近では受傷予防のためのトレーニングプログラムが確立されており、それらに取り組んで予防していくことが大切になります。
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